ヨモギ

春にさわやかな香りを持つ葉を出し様々な用途で用いられるヨモギ

薬草として知られる植物のうち、日本で最も知名度が高いものとして挙げられるのがこのヨモギです。
日本では本州や九州のかなり広い範囲、中国や朝鮮半島などのアジア一帯にも自生している植物で、とても耐性が強いためどんな場所でも見つけることができます。
日本においては河原などの広々とした場所にたくさん生えていることが多く、春の香り豊かな葉が成長する季節になると、繁殖している場所の近くに行くだけでヨモギの香りを感じられるほどです。

ヨモギは成長すると秋には1メートルから1.5メートルほどにまで成長して、立派な太い茎を持つようになります。
しかし、ほとんどの人は春口の小さい葉っぱの植物というイメージしか持っていないため、ここまで大きく成長したものをヨモギを思っていません。
大きく成長すると、香りはあるものの、葉が厚く硬くなりますので、食用としては向かなくなってしまいます。

食卓にもよく上がるヨモギの効果

ヨモギは薬草の中でもかなりポピュラーなものですので、日本人の食文化の中でも一定の役割を果たしてきました。
特に本州では団子などにヨモギを練りこんで、その独特の苦みとさわやかな香りを楽しむという習慣が、春の季節にあります。
九州や沖縄地方などでは、肉料理のヨモギの葉を入れて臭い消しに使ったり、ハーブのようにして味わいを深めたりするという使い方をしています。

このように、ヨモギはその香りと味の良さのために様々な料理に使われてきましたが、味だけでなく健康維持にもとても役立つというメリットを持っています。
ヨモギはツボシネオールや、ツヨン、さらに、ボルネオール、カンファーといった精油成分を含有しています。
また、脂肪酸であるオレイン酸やリノール酸といった重要な栄養素も含んでいます。

さらに、タンニン、コリン、アデニンなどのサプリメントにも使用される重要な成分や、たくさんのビタミン類を含有しています。
このように、かなりたくさんの有効成分が一つの植物の中に含まれていて、薬草としての働きは重要なものがあります。

体を温める効果のある生薬としても用いられる

また、ヨモギを乾燥したものはガイヨウと呼ばれ、生薬として用いられています。
体を温める効果があるので、冷え性対策や婦人病、腰痛などに効くとされています。

さらに、独特の香りも相まって食欲増進の効果や胃のもたれを取り除く働きも示すとされています。
たくさんの効果がある有用な植物ですので、どこにでも生えているからといってその効果の高さを見くびらないようにしましょう。
薬用としても料理用としても役立つ大変すばらしい植物なのです。