ツルニンジン

広い範囲で林の中に自生するツルニンジン

ツルニンジンは、北海道から九州まで日本のかなり広い範囲にわたって自生する植物です。
林の中で主に見ることができ、ツル状の茎を持って樹木などに巻き付きながら生息しています。
花は下を向いた釣鐘上のものがつき、主に深緑色をしていて、紫の斑紋がつきます。

花は8月から10月の夏の時期に咲き、比較的小さめですが独特の色合いをしていますので、すぐに見分けることができるでしょう。
実は小さめのもので、種に羽がついた独特の形をしています。

平野部の林などでも見ることができますが、ほとんどは山間部に自生していることが多いと言えます。
そのため、都市部ではなかなか見ることができず、アウトドアなどに出かけた時に、林の中で発見できるという程度でしょう。

チョウセンニンジンの代用品としても利用されるとても有用な植物

ツルニンジンは、特に薬用として用いられる植物です。
根には、滋養強壮や去痰などの効果があるとされていて、チョウセンニンジンの代用品として利用されることもあるほどです。
根は主に乾燥して漢方薬として利用されることが多く、そのためにわざわざ山に入ってツルニンジンを探す人もいます。

また、根や茎に傷をつけると白い液が出てきて、それを火傷や切り傷などに利用するという用途もあります。
サポニンなどの有効成分を含んでいて、広く利用できるのがこのツルニンジンの特徴と言えるでしょう。

山菜として食用に用いられることもあり、古くから山間部の地方で食されてきました。
山菜独特の苦みや香りがありますが、健康にも良いということで山菜摘みをする際に、ツルニンジンを見つけた際は根を持ち帰って試してみるのも良いでしょう。

様々な効果を期待されているツルニンジン

ツルニンジンは漢方薬の分野では様々な効果があるとされ、かなり広い範囲で使用されています。
前述のとおり滋養強壮効果があるため、チョウセンニンジンの代用品として使用されることもありますし、疲労回復や体質改善にも利用されます。
特に血液中のヘモグロビン値を上げる効果があるとされていますので、鉄欠乏性貧血の方などに用いられるケースがあります。

様々な用途がありますので、たくさん自生している地方では、薬用としての利用を見込んで栽培をしているところもあります。
日本以外でも朝鮮半島などで自生が認められていて、やはりその高い薬用効果から珍重されている傾向があります。
山あいでは比較的よく見かける植物ですが、高い効果がありますので今度見つけた時は注目してみましょう。

普通の山菜と同じように食べることができるというのもメリットで、健康増進のためにも山菜摘みの目的の一つとして取っていくのも良いでしょう。