トラガントゴムノキ

世界中で様々な製品に使われているトラガントゴムノキ

トラガントゴムノキは、主に東ヨーロッパやトルコ周辺、イラクなどの中東地方に生えている植物で、およそ1メールの低木です。
乾燥にとても強く、零下のとても寒い環境でも耐えることができる、かなり強い植物です。
緑色の茎を持っていて、花は白色の小ぶりのものとなります。

トラガントゴムノキの「トラガント」という言葉は、「ヤギの角」という意味を持っています。
というのも、このトラガントゴムノキの幹の下の方を傷つけると、白い粘質の樹液が出てきて、それが乾くと帯状に巻くようになり、それがヤギの角に見えるからです。

この白い粘質の樹液は上質のゴム状となりますので、様々な製品に活用されるようになっています。
医薬品にも工業用品にも、食用にも用いられることが多く、世界中でかなりの量が消費されています。
そのため、原野に自生しているものもありますが、人の手によって計画的に栽培され重要な産物として世界中に送られています。

結合剤や安定剤として広く用いられているトラガントゴムノキ

トラガントゴムノキの樹液は、扱いやすいゴム質をしていますので、かなり広い範囲で用いられています。
医薬品では結合剤や懸濁化剤として使われることが多く、かなり多くの医薬品でトラガントゴムノキの成分が使用されています。
さらに、食用としてはガムなどに使われることが多いですし、安定剤や結着剤という形で食品添加物の一種として様々な加工食品に用いられています。

世界中で使用される成分を作り出せる植物ということで、知名度はとても高く、医薬品業界や食品業界では、この植物もしくは成分のことを知らない人はまれと言っても良いでしょう。
乾燥した状態ではしっかりと安定した個体として存在しますが、水につけると柔らかくなって無味無臭の粘質になるという独特の特徴を持っていて、医薬品としても食用としても使いやすいというメリットがあるのです。

身近なところでもトラガントゴムノキが使用されているかもしれない

食品業界もしくは医薬品の世界にいないと、あまりこのトラガントゴムノキという名前は聞いたことがないかもしれませんが、身近なところでもこの植物が使用されていますので、その恩恵には預かっていることでしょう。
たとえば、シロップなどに添加されることが多く、濁りをつけたり、若干の粘りを液体につけるために使用されます。
また、ケーキなどのお菓子類にも使用されていることが多く、普段の生活の中に入り込んでいます。

このように、トラガントゴムノキは中東などの厳しい環境の中でも耐えられるという、とても強靭な特性を持った植物であることが分かります。
また、その樹液は医薬品や食品などに広く用いられるとても有用なものであるとも言えます。