カカオノキ

チョコレートなどに用いられる世界的に重要な植物

カカオノキは、熱帯地方で育つ植物で中南米や南アジア、中東、アフリカ地方で栽培されています。
チョコレートやココアなどのたくさんのカカオ製品があり、すべてこのカカオノキから生産されます。
そのため、多くの国にとってカカオノキはとても重要な植物であり、輸出産業の中心を占めているケースもあるほどです。

カカオノキの栽培とその加工はかなり古い歴史があり、宗教的な儀式にも使用されてきた過去もあります。
というのも、カカオノキの実にはアルカロイドやカフェインなどの興奮作用のある成分が含まれているため、人の健康状態や精神状態を変化させる力があるため、大きな力を持つと信じられてきたからです。

現在では特にチョコレートを始めとする食用に用いられることが多いですが、油脂の部分を医薬品などに用いることもあります。
とても用途の広い産物ですので、多くの国で力を入れて生産を行なっています。

種子を乾燥させてカカオ製品を作る

カカオノキは、成長すると10メートルにまで伸びる大きな木ですが、たいていの場合は栽培しやすいように数メートルに抑えられています。
葉は20センチから30センチくらいの大きなもので、常緑小高木として分類されています。
花は2、3センチの小さなものでたくさん咲きます。

この花が上手に結実すると、直径10センチ、長さ20センチくらいの黄色から深いオレンジ色を持つ実をつけます。
この実の中は5室に分かれていて、硬貨の形をした種子がそれぞれの室に分かれて数十個できます。
この種子を乾燥したものがカカオ製品に利用されることになります。

種子には実に30パーセントもの脂分が含まれていて、これが食用にすると濃厚な味わいを作ることになります。
また、油脂分だけを抽出してカカオ脂としたいろいろな用途に用いられることもあります。

食用にも薬用にも用いられるカカオノキ

カカオノキの種子は様々な形で利用され、その製品のバリエーションは非常に豊かです。
食用としては、チョコレートやココアとして利用されるのが一般的ですが、油脂分を別にして食用油として用いられることもあります。
ポリフェノールやカフェイン、アルカロイドなどが豊富に含まれているという特徴があって、覚醒作用や興奮作用などがあります。

また、カカオ脂は粘性が強いため、いわゆるつなぎとして医薬品に用いられることも多く、座薬などに添加されるケースが広く見られます。
さらに、メイク用品のベース剤としても利用されることもあって、かなり広い範囲で応用されています。
日本薬局方にも記載されているものですので、正式に医薬品用の材料として使うこともできるという有用な産物となっています。