ユカリ

ふりかけとは関係のない藻の仲間

「ユカリ」はユカリ科の海藻で、赤く広がる細長い枝がとてもきれいな藻の仲間です。
ひらひらと平べったい形状で、平らな場所におくとツリーのように末広がりの木のような形をしています。
手触りはとてもなめらかで、海底でゆらゆらときれいにゆらいでいる姿が想像できます。

ふりかけの「ゆかり」はこのユカリからできているのかと思ってしまいますが、ふりかけのゆかりは赤しそで作られており、藻のユカリは使用していないのだとか。
ピンクがかった紫色のことを「ユカリ」と表すそうで、どちらのユカリもその色味から名付けられているのだと思われます。

藻のユカリはよく波打ち際に打ち上げられているので、見たことのある人も多いのではないでしょうか。
浜辺で見かけるので、浅瀬に生息していると思ってしまいそうですが、実際には水深20メートル以上の深いところに生えています。
海が大きく荒れた時などに、海底から抜けて流れてくるのです。

ユカリは食べられるの?

ところてんの材料としてなじみのある「テングサ」も、紫色をしていてなんとなくユカリと似ているように思いますが、テングサはテングサ科、ユカリはユカリ科と種類が違うので、同じように食すことができるどうかかは疑問が残ります。
ちなみにテングサは、採取したテングサを洗い、干して乾燥させることを何度か繰り返してテングサに付着している異物をしっかり取り除き、ゆでて漉せば寒天ゼリーを作る材料の完成です。

ユカリが食用に適しているかどうかは情報が少ないのですが、地域によっては天草のようにゆでて、ところてん感覚で食べられるという説もあります。
その際はテングサ同様に洗って干して茹でる、といった処理で食べられると思われますが、実際にお店などで販売されていることがほとんどなく、調理法の情報も見当たらないので、自己判断で食べる時はくれぐれも注意してください。

ユカリで押し花を作る

ユカリはどのように活用されるかというと、その美しい形状や色紙を押し花にして楽しむ人が多いようです。
草花の押し花を作る時と同じように、ユカリを紙の上に広げて布をかぶせます。
新聞など水分を吸収しやすい紙を布の上に充てておくとユカリが乾燥しますので、これを押し花同様きれいな和紙などに乗せて固定すれば、ユカリの押し花の完成です。
ユカリが打ち上がっていたら旅の思い出に持ち帰り、押し花にするのも素敵ですね。

ユカリを含む、こうした海藻の押し花作りは、各地の海の博物館などでイベントを開催しています。
海底には鮮やかな色の海藻がたくさん生えていますので、いろいろな海藻を組み合わせて色とりどりの押し花を作るのも楽しそうです。