ミカヅキモ

ミドリムシと並ぶ微生物の代表格

「ミカヅキモ」は微生物のひとつで、三日月のような形をしていることからその名前がつけられました。
小学生の理科の授業で微生物についての勉強をするかと思いますが、その時ミドリムシと一緒にミカヅキモについて学んだ記憶がある人も多いのではないでしょうか。

微生物は多くの場合、かなり小さく肉眼でそれを見ることは難しいですが、ミカヅキモは微生物の中でも大型で、視力のよい人であれば、存在を肉眼で確認することができることもあります。
もちろん細かく観察するには顕微鏡を使用する必要がありますが、ほかの微生物と比べて小さい倍率で確認することが可能です。
こうした観察しやすい点が、学校の授業で取り上げられやすい理由のひとつなのかもしれません。

ミカヅキモはどこに住んでいるの?

ミカヅキモは世界中のどこにでも生息していますが、池や沼など、淡水の水が多い場所にいます。
自由研究などで微生物を観察しようと思ったら、環境のよい水田の水をコップ1杯汲めばたくさんの微生物を観察することが可能です。

ミカヅキモの繁殖

ミカヅキモの繁殖方法は2種類あり、ひとつは栄養繁殖といって特殊な方法です。
自分の体が2つに割れて、そこからさらに成長する形で繁殖していきます。
オスとメスがいて、受精をして子どもが産まれる、という一般的な繁殖とはかけはなれた方法に、子供時代驚いた人も多いことでしょう。

ミカヅキモは分裂を繰り返して繁殖していくことから、その寿命が気になります。
実はミカヅキモには寿命というものは存在せず、ミカヅキモの生息に適した環境であれば、延々と分裂を繰り返していくのだそうです。
また、ミカヅキモは乾燥すると複数のミカヅキモが集まって1匹になるそうで、その生体には不思議がたくさん詰まっています。

もうひとつは有性生殖といい、+、-それぞれの細胞をもつミドリムシが融合し、接合子と呼ばれる種子になって、そこからミカヅキモが繁殖される方法です。
これはどちらかというと、一般的な繁殖と近いかもしれません。
2つの繁殖は、その環境に合わせて選ばれた方法で行われるのですが、環境に合わせた繁殖方法を持ち合わせているということ自体がすごいですよね。

微生物には実にたくさんの種類が存在しますが、ミカヅキモは入手しやすく、手軽に観察しやすい種類のひとつですので、顕微鏡を手に入れたらまずミカヅキモの観察から初めてみるとよいかもしれません。
小学生用の倍率が小さい顕微鏡でもきちんと確認することができる上に、教科書通りのきれいな三日月の形や、繁殖の際に分裂する真ん中の縦線などを間近で感じることができ、きっと楽しい観察になると思います。